クローバー
店に入って来たのは若い男二人。誘拐かと思っていたが、その男達の格好を見てその線はすぐに消えた。
真っ白な新しいスーツに、腰には細身の剣。国家騎士隊の騎士だ。
嫌な奴らが来た…と、胸中で呟くセイに一人の騎士が声を上げた。
「おい、その女をこちらに渡せ!」
少女はいつの間にか背後にいて、セイを盾変わりに使っている。そんな少女にセイは視線だけを向け、
「お前何したんだ?」
騎士に追われるなんてよっぽどの事をしたんだろう。
真っ白な新しいスーツに、腰には細身の剣。国家騎士隊の騎士だ。
嫌な奴らが来た…と、胸中で呟くセイに一人の騎士が声を上げた。
「おい、その女をこちらに渡せ!」
少女はいつの間にか背後にいて、セイを盾変わりに使っている。そんな少女にセイは視線だけを向け、
「お前何したんだ?」
騎士に追われるなんてよっぽどの事をしたんだろう。