クローバー
見ると、前方に一人の騎士が道を走って横断している所だった。すっかり騎士恐怖症になってしまったヨツバは、向こうは気付いてないのにじっと息を潜めている。
「まぁ、国家が支配する国だからな」
おまけにこの街に城があるから、嫌でも騎士の姿が目に映る。
それにしても、あの騎士は凄い形相で走っている。まるで何かから必死に逃げているような、今にも死にそうな…。走りながら騎士が後ろを振り返った瞬間、それは突然だった。
騎士は迫って来た光に包まれ、爆破した。
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