クローバー
フタバ…。
「女神か…」
女神の力がどれほどのものなのかは知らないが、ヒナタの言い方では女神の力があれば城を潰す事もたやすいのだろう。しかし、コトハの妹がそれを望むだろうか。
「君も捜してるみたいだけど、君には渡さないよ。何だったら今ここで殺してあげようか?」
「止せ。私は魔女と争うつもりはない」
そう言ってヒナタに背を向けた瞬間、セイのすぐ隣を圧縮された空気が通り過ぎる。
「……」
< 86 / 331 >

この作品をシェア

pagetop