クローバー
圧縮された空気は公園に咲いた花を蹴散らし、木々を吹き飛ばす。
振り返った先には、右手を掲げたヒナタ。
「いずれ君は敵になるんだ。消すのは早いほうがいい」
「ヒナタ…」
向けられる殺気に応えるようにセイが剣に手をかけた時、慌ただしく数名の騎士が公園に入って来た。
「魔女がいたぞ!こっちだ!」
「邪魔が入ったね。この戦いはまた今度という事で楽しみにしてるよ」
そしてヒナタは別の入口から逃げて行った。
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