クローバー
起きてみると隣のベッドで寝ていたはずのヨツバの姿が消えていた。旅が嫌でどこかに逃げたのかと思ったが、すぐに嬉しそうな顔で戻って来た。
そしてセイに何も言わず、セイの腕を掴み無理矢理連れ出され、今ここにいる。
「何で私がこんな事…」
今日中にこの国を出ようと思っていたのに、何故かセイは木箱いっぱいに入ったジャガ芋を運んでいた。
小さな八百屋。ヨツバに連れて来られたと思ったら、いきなり店の店主にこき使われた。
< 93 / 331 >

この作品をシェア

pagetop