クローバー
「じゃあお前だけがやればいいだろ」
「私だけに働かせるなんてそれでも元国家騎士隊?」
「もう関係無いもーん」
「…ヒモ騎士」
ボソリと呟いたヨツバに、セイのこめかみがピクリと動く。
「お前、今何て言った?」
「さ、これ裏に持って行こう」
そう言って空の段ボールを運んで行くヨツバに、セイは声を上げた。
「おい!何て言った!」
ヨツバを追いかけようとするセイの前に、数人の主婦が立ち塞がる。
「あら?カッコイイじゃない。おじさんどこで見付けたのよ」
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