バイバイ、Sky Blue
ブランコに乗りながら



「ね。なんかあったの?」



「別に…何も無いって」



なんとかどうしたのか聞き出そうとするけど、圭人は意地を張って言おうとしない



無理に言わせてもダメだよね



でもアタシは仲間として信用されてないのかなぁ、とか思っちゃって泣きそうになった



こんな時アタシはいつもどうしてた?



歌ってた



辛くて、押しつぶされそうになったときは歌ってた



歌うことが好きだった



だから…歌うよ



圭人、聞いて




「♪…♪…♪…」




歌い終わったらなぜかアタシが泣いてた



圭人はビックリしてこっちを見てる



いろんな意味をこめて、ブランコを降り、隣のブランコに乗っている圭人の頭を後ろから掻き抱く




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