My guardian!〜あたしとあたしの守護霊くん〜
ガシャーンッ──!!
『…え……?』
凄まじい音が鳴り響いたかと思うと、あたしの後ろで鉄骨が地面に叩きつけられていた。
あたしが500円を拾ったその横は…よく見ると工事現場。
吊るされてた鉄骨が落ちてきたんだ……
もしあれがあたしの真上に落ちてたとしたら……
背筋がゾッとした。
あれ…?ちょっと待って…
違う、違うよ!
あれは、あの鉄骨は!確かにあたしの真上にあったんだ。
でもあたしは膝を擦りむいただけですんだ。
……じゃあ…地面に流れ続けてるこの赤黒い液体は何?
誰の、血?
混乱していた頭が急速に回転しはじめた。
やっぱ違う!あたし、誰かに突き飛ばされたんだ!!
『あっ…ど、どうしようっ…!きゅ、救急車!!』
あたしは携帯を取り出し、救急車を呼んだ。