My guardian!〜あたしとあたしの守護霊くん〜
「とにかく、俺が今から言うことを落ち着いて──…」
『ど、どうしよう!?超死にかけって…もうすぐ死ぬってことでしょ!?どうすれば…』
せかせかと部屋を歩き回るあたしに、裕人の鉄拳(と称されたハリセン)がとんだ。
「落ち着けって言ってんだろ」
『はい…』
あたしはジンジンと痛む頭を押さえながら、裕人の前に正座した。
「いいか、苺。俺の生死は…お前にかかってる」
『はっ?』
裕人が生きるか死ぬかがあたしにかかってる…?
あたしが裕人の運命を握ってる……?
あたし、神!?
「いいように転換てんじゃねぇぞ」
『すみません』
ため息をつきながらも、裕人は続きを話した。
「俺、正確には一回死んだんだわ」
『えぇ!?』
「で、昇天したわけよ」
笑点…?
『座布団何枚「殴るぞ?」
すちゃっとハリセンを構える裕人。
『ごめんなさい』
もう一度ため息をついて、話を再開した。
「そこで神様に会ったわけ」
『神様!?』
「でな、神様に言われた」
『何を?』
“あの女に天罰を”
『天罰?あの女って?』
「お前だよ、苺」
あたし…あたし!?
なんか、神様ご立腹!?
「神様に聞いたよ。お前、500円パクったらしいな」
『パクってないよ!拾っただけだもん!!』
それに!ちゃんと神様に謝っといたし!女子高生のお財布事情、わかってって!!