いつかまた桜の下で君に会えたら



「手、小さいね」


「あなたの手が大きいだけでしょ」


「まぁ、男だからね。女の子の手包んであげなきゃいけないじゃん」


「格好良いこと言うね」

「まぁね」



そう言って二人で笑いあう。


それでもあの人は私の手を離さなかった。


だから、私も握り返す。


二人して手を握り合いながらずっと笑い合ってた。






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