いつかまた桜の下で君に会えたら
「なんだか、傍にいると落ち着くっていうか、そりゃドキドキもするけど、それよりも安心するの。傍にいたいなぁ、って思うの」
「そういうのを好きって言っちゃだめかなぁ?」
やっぱりわかって貰えないかなぁ。
なんだか二人にはわかってほしい気もした。
不安げに二人を見つめると、二人は急に笑いだした。
それに更に不安になる。
そんなに変なこと言ったんだろうか。
「潤ちゃん、杏ちゃん?」
「いやー、真琴らしいなぁって思って」
潤ちゃんはよほど可笑しかったのか、目の端に溜まった涙を拭いながら言った。