いつかまた桜の下で君に会えたら
私らしい?
「今度はいい恋出来るんじゃない?」
杏がぽんぽんと頭を撫でてくれた。
「いい恋?」
「そ。だって真琴、今まで付き合ってきた人たちは、安心出来ないとか、落ち着かないとか、一緒にいると疲れるとか言ってたじゃん」
「だけど、桜の人は安心するんでしょ?一緒にいたいって思うんでしょ?だったらいい恋出来るよ」
潤ちゃんも頭を撫でてくれる。
わかってくれたんだ。
彼女たちと友達になってよかった。
心からそう思った。
「で、いつ告白するの?」
杏ちゃんがちょっといたずらっぽい笑顔でこっちを見ている。
「うーん。とりあえず、名前くらい分かってからしようかと」
「告白するんだ」
潤ちゃんはちょっと意外そうな顔。