いつかまた桜の下で君に会えたら
満開
次の日は土曜日。
あの人はいつ来るか解らないから今日は会えないかもしれない。
本当は一日中あそこにいようかとも思ったけど、いくらなんでもそれはやり過ぎかと思って午後から行くことにした。
しっかし、暇だなぁ。
特に何もすることがない私は縁側に座ってぼーっとしていた。
それにしても、今日はいい天気だなぁ。
散歩ついでに、あの人が来ていないか見てこようかな。
そう思って立ち上がると母親がこっちに歩いてきた。
「あぁ真琴、ちょうどいいところにいた」
「明日の廃品回収で昔の教科書とか雑誌とか出したいから、物置に積んであるダンボール玄関に出しておいて」
「なんで私が」
「あんたどうせ暇なんでしょ」
まぁそうですけど。