いつかまた桜の下で君に会えたら



仕方ない、午後から行くことにしよう。


「ちゃんと見えるとこに置いておくのよ」


「はーい」



スニーカーを履いて物置に向かう。


重い戸を開けると、薄暗い物置に光が差し込む。


最近では誰も中に入っていないからちょっとだけ埃っぽい。



うわ、マスクとか必要かなぁ。


でも、取ってくるのもめんどうだし、早く終わらせちゃお。



さっそく作業に取り掛かる。


そして、ダンボールの山を見て愕然とした。



ぱっと見ただけでも10はある。


絶対にもっとあるはずだ。



こんなのを女にやらせるのか。


ぐちぐちやってても終わらない。


さっさと終わらせよう。






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