いつかまた桜の下で君に会えたら
ダンボールは思っていたよりもずっと重くて、一つ運ぶのも一苦労だった。
これをあと10個以上運ぶのか。
すでにやりたくない気持ちでいっぱいだった。
しかも、その中には使わなくなったおもちゃなんかも混ざっていたりして、いちいち確認しなければいけない。
これ、午前中に終わるんだろうか。
そんな不安さえ感じた。
もう、午前中に終わらなかったらお母さんに任せよう。
そう思って、また作業に取り掛かる。
またダンボールを開いて中身を確認する。
あーあ、またおもちゃ入ってるよ。
いい加減うんざりしてきながら空いているダンボールにおもちゃを移していく。
そこで、ふと視界に入ったものに目を奪われた。