鳥籠の華
「吸血鬼同士はテレパシーみたいなもので離れていても会話ができますので…」
だから、あたしに会わなくてもわかったんだね…
じゃあチトセも吸血鬼ってことは
やっぱり血を吸ったりするんだよね…
こんな環境で大丈夫かな…?
「……さて、サン様?」
「…あ、はい」
一人物思いに浸っていたサンをチトセが呼び戻した
「いつまでもその格好だとお風邪をひいてしまいます。」
「え……っあ!?」
サンはチトセとの会話で自分はタオル一枚しか
身につけていないことを忘れていた
「…〜〜っ!!」
いまさら恥ずかしくなってサンの顔は赤く染まった