鳥籠の華
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「…チトセ?」
ひょこっと壁から顔だけ出してチトセを呼ぶサン
「はあい。どうされました?」
ああ…
にっこりなんの曇りのない笑顔で言われると
言いづらいよ……
はぁ、と小さくため息をついき下を向いた
「あら、とてもお似合いですよ♪」
何故か後ろからするチトセの声反応し
勢いよく振り返った
「…っ!?」
い、いつのまに後ろにいたの……
「サイズもぴったりですね」
はっとしてサンは手で身体を隠した
もちろん、隠せるわけがないのだけれども……