鳥籠の華
――コンコン
「…誰だ?」
「バルドです。後、チトセも…」
「…入れ」
ガチャリと音を立て
扉は軋みながら開き「失礼します」と言い二人は入って来た
「「っ!?!?」」
二人は目の前の光景に驚きを隠せなかった…
床に散乱した宝石や
落ちて割れた花瓶
脱ぎ散らかされた服はほとんどが破れていて――
一番目を引くのは…ベッドに眠るサンだった。
「…」
上半身裸のファイはそれを冷たい紅い瞳で
見下ろしていた―――……