鳥籠の華




「――少し外の空気を吸ってきていいですか?」




自然と口から零れた言葉だった


なんでそう言ったのかはわからない。




昨日の夕方から部屋に隠りっきりだったからなのか


外が恋しくなったのか


理由はよくわからないが



サンは…外の空気を吸いたくなった




「――いいですよ。」


チトセはいつものように笑顔で返してくれた





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