鳥籠の華




******



「わあ……っ」



バルコニーに着き手すりにから少し身を乗り出して


橙に色づく外の景色を見た



その夕日とそよ風は何もかも洗い流すような


そんな不思議で心地よい気持ちにしてくれた



サンは大きく吸い込み


胸一杯に少しずつ冷え行く空気を吸い込んだ



しばらく風の音に耳を傾けながら


夕日を眺めていた――…





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