鳥籠の華
「用事が終わって私は今から帰るとこなんだ。」
そう言いにっこり笑う
「よかったらどうかな?」
サンは悩んだ。
外出については何も言われてないが
普通、屋敷を出るときは誰かに伝えてからのほうが良いだろう
それに――…
「…」
サンは無言でシリウスを見る
目が合いサンは目を反らす
――この人は…
ファイの知り合いなのだろうか――…?
そのことに関しては
自分自身も聞かなかったし
あちらも話さなかった。
この屋敷にいるということはファイの知り合い…と考えるのが普通だが……