鳥籠の華





――フワリ…





サンとチトセがいるのは広すぎるバスルーム。




開け放ったドアから溢れるように甘い香りが溢れてきた




「……いい香り…」




サンはそっと漏らすように呟いた




「お気に召されてよかったです、きっと似合うと思いまして…」



「あたしに…?」




にっこり笑うチトセ




「ファイ様にサン様のご様子などお聞きしまして、私が考えて用意しました」



「そうなんですか……ん?」




ファイに聞いた……?






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