あの晴れ空を見上げれば
雪魅に便乗したのが、鎌鼬の鎌也だ。お調子者ですばしっこくいつも蓮緒の悪戯する時のパートナーというより舎弟的存在だが、成長すると風を操れるようになる上級霊だ。


そして膝をついてうなだれているのが、リーダー格の蓮緒だ。
こいつは特別悪さもしてなかったしまぁただの下級霊なんで説明は特になし容姿の方は腰ほどまである黒い髪と透き通るような白い肌で幼さを残す整った顔立ちなのだが、ハイテンションというか馬鹿な性格が玉に瑕だわな。

「相変わらず暇そうなんだなお前らはよ。」半ば呆れ気味に奴らに話しかけた。
「あっ神様こんちゃーす」
「あらどーも」
「神様も暇そうですねぇ。ゲームやりますかぃ?」

こいつらには神様を敬う気持ちは全くの皆無らしいな。


「それより神様は今日何しに来た。」

うなだれている蓮緒を横目に雪魅が聞いてきた。
「神様が直々来るなんてなんかやらかしたか?」

もっともな質問がきたので私も本題にはいることにした。



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