あの晴れ空を見上げれば
「あぁ実は今回は蓮緒に用があるんだわ」

「アタシに用事っすか?」

うなだれながら首をこっちに向けて答える。

「そうだお前に頼みたいこととは・・・」

「うはっ神様まさかのまさかで求婚とかっすか?やべぇそしたらアタシ女神様じゃないっすか。」

相変わらずのうざさだなこいつは・・・とりあえず私はこいつにげんこつをかましといた。

「冗談っすよ冗談そんなマジで起こるとか神様テラ照れ屋っすね」

サラッと流して本題に入る
「それでだなお前に頼みたいことはだなある少年を救ってもらいたいんだ。」

「少年っすか?またなんでアタシに」

「その少年ってのが一年前から不登校になっていてなしかも何回も自殺を行っているらしいんだ。そこでお前の持ち前の明るさでそいつを立ち直して欲しいということだ。」


「なーんか面倒な用事っすね。そんなの霊安局に任せりゃよくないすか~」

霊安局とは霊的事件治安局のことで下界の警察みたいなものだ。

「生憎だが霊安局はあっちこっちに飛んでいて人員が回せないんだ。近年になってから猟奇的事件が多くて悪霊の数が倍増してる訳だ。」

人が死ぬと魂だけになるが、強い怨みがあると負の方向に引っ張っられ悪霊となる。悪霊になるとまた見境無く人を襲いそれで死んだ人も負の方向に引っ張っられて悪霊になるという悪循環を繰り返さないためにも霊安局があるのだが、霊安局に入るには生前に卓越した能力や技術または超能力などをもっている人しか入れないため絶対的に数が足りなくなる。
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