夢中毒〜ゆめちゅうどく〜

快楽

暑い。
もう秋になろうとしているのに、汗が滲んでいた。普段なら深い眠りにつけるのだが、今夜はうまく寝付けない。
理由は彼自身もよく分かっていた。試したい。
しかし受付の人の複雑な表情と意味深な雰囲気に不安を抱き、"夢中毒"の使用を躊躇していた。
だが並んでまで買った薬。今は特に見たい夢は無かったが、試しに安眠できる夢を想像した。
そして、一錠、服用した 。
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