夢中毒〜ゆめちゅうどく〜
小鳥の囀りが穏やかな朝の光と共に彼を目覚めさせる。かつて、こんなに調子の良い朝があっただろうか。
"夢中毒"
もはや麻薬ではないかとすら思った。
昨日の彼の夢は安眠。
驚くほど鮮明に記憶が残っている。
「素晴らしい」
思わず声にしてしまった。
その日、いつもどうりに会社に行った。

平凡

何も起こらずただ同じ作業の繰り返し。
(毎日同じことをするのか、くだらない。)
彼は自殺を考えた事が何度かあった、だがそのたびに死に対する恐怖が巨大化して足が震え、実行出来なかった。
いつしか、
彼は夢のことばかり考えていた。
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