短編置き場・3
その場に倒れこんだ通訳の体が奇跡的に一瞬で腐敗して、スタジオ中に蛆虫がわいた。

蛆虫はすぐさまハエになって、人々に襲い掛かった。

ブラウン管の中の世界では、黒い霧に人間達がまかれ悲鳴を上げている。

俺は気持ち悪くなってテレビを消した。

しかしどういったわけか、テレビから一匹のハエが漏れ出してきて、目の前のテーブルの端にとまった。

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