短編置き場・3
「ジューシーって、なんて訳せばいいのですか」

ハエが聞いてきた。

「黙れビチグソ」

俺はハエを叩き潰して、それをゴミ箱に捨てた。

台所に行きビールを持って部屋に戻り、再びテレビを見ようとスイッチを押したが、故障したらしく画面には何も映らなかった。

俺は何もしゃべらない静かな部屋で、一人ビールを飲むのだった。


      おわり
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