短編置き場・3
子供たちはきゃっきゃっと声を上げて逃げ回っては、親たちにイラッくまの写真を撮るようねだったりするのだ。

橋本、いやイラッくまは逃げ遅れた子供のひとりを木刀で激しく殴打し、助けにきた親にも2,3発はお見舞いしてから、休憩に入った。

「お疲れ様。相変わらずの人気だね」

二ズディー・キャラクター戦略部門、着ぐるみ係長の陣内が昼食を食べ終えたばかりの橋本に声をかけてきた。

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