【さみ短2】M色マジック
「ああ~魔法が使えたらなぁ……」
こんな取り柄のない私だけど自分にしかできない何かを見つけられたらと思う。
小さい頃に見た魔法少女のアニメ、未だに鮮明に覚えている。
自分も変身できるんじゃないかとよく真似をしていたものだ。
今日も特に変化もない平凡な日々。
地元のケーキ屋で時給九〇〇円の販売アルバイトをしてもう二年が経とうとしている。
些か飽きてきたというのも正直本音だったりする。
高校を卒業してから特にやりたい事もなく世間からは『フリーター』と呼ばれる枠に現在は所属している。
将来の夢……か。
数年前まではあったけど。
今はそう聞かれると答えられない。
自分に何が向いていてはどんな才能があるかなんて分からない。
きっとこの世の中で自分のやりたいことができてる人間なんてほんの一握り。
大抵の人々は嫌々仕事をやりながら上司に怒られ、部下に文句を言われそんな板挟みの状態で耐えているんだ。
私はその苦痛に耐えられなくて『フリーター』でいる。
でも将来どうなっていくんだろう……。
不安はいっぱいある。
何か自分のやりたいことを見つけられたら、打ち込むことができたら……。
「すみません、ショートケーキ二つとチーズケーキ二つ下さい」
「あっ……はっはい」
この暇な平日の昼下がり。
ぼーっとそんなことを考えながら、お客さんに声を掛けられふと我に返る。
こんな取り柄のない私だけど自分にしかできない何かを見つけられたらと思う。
小さい頃に見た魔法少女のアニメ、未だに鮮明に覚えている。
自分も変身できるんじゃないかとよく真似をしていたものだ。
今日も特に変化もない平凡な日々。
地元のケーキ屋で時給九〇〇円の販売アルバイトをしてもう二年が経とうとしている。
些か飽きてきたというのも正直本音だったりする。
高校を卒業してから特にやりたい事もなく世間からは『フリーター』と呼ばれる枠に現在は所属している。
将来の夢……か。
数年前まではあったけど。
今はそう聞かれると答えられない。
自分に何が向いていてはどんな才能があるかなんて分からない。
きっとこの世の中で自分のやりたいことができてる人間なんてほんの一握り。
大抵の人々は嫌々仕事をやりながら上司に怒られ、部下に文句を言われそんな板挟みの状態で耐えているんだ。
私はその苦痛に耐えられなくて『フリーター』でいる。
でも将来どうなっていくんだろう……。
不安はいっぱいある。
何か自分のやりたいことを見つけられたら、打ち込むことができたら……。
「すみません、ショートケーキ二つとチーズケーキ二つ下さい」
「あっ……はっはい」
この暇な平日の昼下がり。
ぼーっとそんなことを考えながら、お客さんに声を掛けられふと我に返る。