好きだけじゃダメ?!
「どうした?何かあったのか?」

私に聞いてくれるけど言葉にならない。

私は「うん」と泣きながら頷くことしかできない。

電話の向こうで打ち合わせ始めるぞ。って拓海ぽい声が聞こえた。


絞り出す声で

「大丈夫なんでもない」

そう言った瞬間

後ろから警察の人が

「ここは危ないから早く移動しましょう」

と優しく声をかけられた。

「誰か男が居るのか?そいつに替われ!」

大きな瑛士の声にビクッとした。

警察の人が微笑んで僕から話しましょうかと言って電話を渡すように言われて携帯を渡した
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