好きだけじゃダメ?!
すぐに折り返しの電話が瑛士から掛かってきた


「電話平気だった?」


「平気だけど、平気じゃない」


「・・・・」

まったく意味が解りませんよ・・・瑛士・・・・


「じゃ、後で時間できたらでいいよ」

「いや。今はもう平気」

そう言われてほっとしたけどなんて切り出そうか考えていた






「・・・・あのね。
新しい部屋が決まりそうなんだ」




「・・・・」




私の話に返事が帰ってくることはなかったから私は続けた



「でね、切が良いから前の部屋は今月いっぱいにしたの。
それてね、荷物も昨日今日で結構まとめてね、
ここの荷物も今まとめたの・・・」


一向に何の返事もない

「だから・・・ね・・・・」




「だから、なに・・・?」

少しいつもよりトーンの低い瑛士の声にドキッとした




< 135 / 240 >

この作品をシェア

pagetop