好きだけじゃダメ?!
翌日から注文がなぜか殺到した。


知らない会社から私指名の注文が続く

みんなはここはキャバクラかなんて茶化すけどマジでなんなんだこの私だけ忙しいモードは・・・

みんな視かねて手伝ってくれるけどやはり仕上げは頼まれた私の責任て事で私がやらなくてはならない

頭も体もフル回転

昼休みもない状態

残業も深夜までかかった

やっとの思いで会社から出た時には日付が変わっていた

お腹空いたな〜
なんて思いながらホテルに帰る途中でコンビニに寄ろうと考えながら歩きはじめた


歩いてる途中で携帯が震えた

バイブレータにしてたから少しびっくりした


「どこに向かって歩いてるの?」


行きなりの質問

こんな質問電話するのは・・・

「何よ〜名前くらい言ったら瑛士くん」

嫌みタラタラでくん付けて呼んでみた


「夜道に1人歩きは危険ですよ」


またまた話を勝手に進める

「お腹空いてるのコンビニ行かなきゃならないの。
昼抜きで軽く16時間何も食べてないのよ・・・って何で歩いてるの知ってるの?」

私は不審に思い聞いた


「横見て」

歩道を歩く私の横に一台の車が近づいてきた

車の窓が下がり後部座席の窓から瑛士が顔を出す


「・・・何してんのよ!」

目を見開いて驚いてしまった私は携帯に怒鳴る



「美歩ちゃん夜中にうるさい」

そうクスクス笑いながら携帯を切り直接私に向かい話はじめた

「帰り遅いから迎えに来た」

「はっ?」

意味がわからずただ瑛士が車から降りて来るのをなにも言えず見ていた
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