好きだけじゃダメ?!
「引っ越ししといたしいつでも済めるようにしといたよ」

なんともそれがあたりまえ的に話してるけど・・・
瑛士から鍵は返してもらったしそんなことできるはずない

「大屋さんが鍵開けてくれて。
物騒だから怖いから引っ越ししといてと頼まれたけど鍵忘れたって言ったらすぐだったよ」

うちの大家マジで頭可笑しいのか・・・


「でもホテルに荷物があるし」

そうまだ今日泊まるから荷物も置いたまま

「頼まれたって言ったら荷物渡してくれた」

そう言ってトランクを指差す


「そんなの嘘だよ。まだ精算してないし、勝手にそんな・・・」

「できるんだな〜」
楽しそうに笑うってて怖い

「私が止まったホテルだって知らないでしょ」


「あ〜それ?美歩の後輩?同僚?・・・まっどっちでもいいか。
なんとかさんが教えてくれた」


誰だよ個人情報簡単に話すヤツは!


「で、伊藤くん御用達ビジネスホテルだったから顔きくんだ」


「・・・」

なんだか瑛士ってストーカーにすぐになれちゃうんじゃないの?って思った


「会社電話したら美歩忙しいって繋いでくれないから、これじゃ〜引っ越しなかなかできないな〜って思ったからかわいそうだから代わりにやっといたよ」

あまりにも綺麗な笑顔だったから騙されてしまってもいいかもなんて思ったけど

「仕掛けたでしょ。今日仕事わざと増やすようにしたでしょ!」


「なんのこと?俺はすごく可愛い花束作れる子がいるって話しただけだよ」


また、これが普通と言わんばかりの口調に半分呆れた

ここで話しても、たとえ抵抗してもきっと瑛士の家に行くことに違いはないから諦めて歩きはじめた


「どこいくの!?」

「コンビニ!」


とだけ答えた
そいたら

「じゃ、車回す」

って言いながら瑛士は車へと戻った
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