好きだけじゃダメ?!
一昨日まで居た瑛士の部屋はものの見事にリホームされていた。

インターフォンがカメラ付きでお互いの玄関脇についている。

しかも、玄関はロールカーテンで隠せるようになっている。

キッチンは使われていなかった方が跡形もなく消えていて棚が造られていた。

洗濯物を干していた使ってない浴室は完全に姿を替え納戸兼クローゼットっぽくなってる。

キッチンは何故かIHのシステムキッチンになり、棚も増えている

リビングのソファ-の位置は変わっていないがテーブルが私の部屋にあった木製のお気に入りのテーブルになってる。

寝室は私の家具とまだローンが残ってるテレビがきちんと設置されていた

確かに今日からここですぐに生活が始められそう


でも・・・・


「ね~・・・・。」


「何か不満な点がある?」

瑛士は私の顔を覗き込む


「私のベッドや冷蔵庫、洗濯機は?」

「あ~あれならリサイクルショップに売った」


売った?売ったの?私の許可なく?

それって絶対犯罪だよ!

「何個もいらないでしょ?狭くなるし」

なんて悪びれる様子も無い


「何でこんなに部屋が変わってるの?」


「心機一転だよ。女の子っぽくもあり、男っぽくもある部屋に変えたら誰が来たって平気だろ?」


「・・・・私のため?」


「そっ。でも、俺のためでもある。」


「必要なものはすぐそろえるよ」

そう優しくいう

でも、ベッド気にいってたから超ショック・・・

ベッドだけ返してもらえないだろうか・・・






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