好きだけじゃダメ?!
「やっぱり自分の部屋で寝ちゃダメ?」


そう聞いたのに答えは返って来なくて

ただ手が伸びてきてベッドに引きずり困れた







「ベッド広いんだからそんなにくっつかなくても・・・」

私は瑛士に抱き締められ足まで絡まれてまるで抱き枕状態


「美歩抱くと気持ち良いっかも」

なんて目を瞑ったまま答えてくれたけど
心臓に悪いし、眠気も酔いも一気に覚めた


「部屋に戻りたい」


って呟いたけど



「ダメ!」

ってあっさり言われ


「誰が店から運んだとおもってるの?」


なんて不適に笑った


「・・・」


「お姫様抱っこしてあげたのになぁ」


「・・・」


「そしたら美歩柔らかくて抱き心地最高だった」


「・・・だから今夜は抱き枕決定なんだよ」


「・・・瑛士が迎えにきたの?」


「そうだよ」


「みんなに会った」


「あったけどバレてはないと思うよ」


「絶対バレるでしょ」


「みんな酔ってたみたいだし、俺はキャップ被って一言も話してないから」


「・・・話してないの?・・・」


「俺の代わりに伊藤くんが話したから」


「え〜!!」


「うるさい!もう眠い!」

もうすでにずっと目を瞑ったまま話していた瑛士は本当に眠そうだった


「で、でも・・・だっ、だって・・・・・」


そう言った瞬間、ムクッと上半身を起こしたかと思ったら、突然唇に暖かい感触で私は喋ることができなくなった

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