好きだけじゃダメ?!
「仕事なんでしょ」

私うまく笑えているかな

「仕事じゃない。食事。」

「良いの?」

「美歩が家に着くまでは電話してる」

瑛士は本当に優しい
でもね、それが凄く不安になって好きって気持ちを隠してしまうんだよ

「いいよ~もう着くから!」

「何?どうした?機嫌悪い?」

「機嫌なんか悪くないよ。
じゃ。切るね。」

「待って!切るなよ!」

そう言われたけど電話を切ってしまった

瑛士の周りは華やかなきれいな女性が沢山居る私なんてその人たちに比べたら糟・・・
自分で分かってるけどむなしい
好きって言ってくれる。うそじゃないことぐらい瑛士を見れば分かるけど自分に自信が無い。

こんな日に1人で部屋に居るのはむなしいかも

そう思って1人で飲みに行こうと思って来た道を引き返した
< 173 / 240 >

この作品をシェア

pagetop