好きだけじゃダメ?!
酔って気分の良くなった私はそのまま歩いて家まで帰っていた


「あ~ぁ、良いお店だったな~また行こうっと」


長谷川店長さんか・・・・
若いのになかなかやるな~
なんておばさんくさい考えを頭にめぐらせながら歩いていると

グイッ・・・

んっ?・・・・・

「キャッ!」

叫ぼうとした瞬間口を手で塞がれた

突然後ろから腕をつかまれ、今は後ろから羽交い絞め状態で口まで塞がれたのだからもう大変
変質者?!!!
こっ怖い!!!


「どこをほっつき回ってたんだよ!」

「・・・・・へっ?」

聞き覚えのある声に振り向くと


「瑛・・・・・!!!」

私はビックリして大声出しそうになりまた口を手で塞がれた

「大声出すな!」

そう言われても、だって今夜は帰ってこないしどこか遠くに居るらしい話をさっきしたような・・・・

「もう、大きな声出さない?」

そう聞かれてコクッっと頷くと手を口から離してくれた


「仕事は?」

「それは帰ってから話す」

そう言われて腕をつかまれたまま家に向かって歩き出す瑛士に引きずられるように家へと帰った
< 177 / 240 >

この作品をシェア

pagetop