好きだけじゃダメ?!
「あっ!そうだ。今夜星を見に行かないか?」

「何で?」

「朝と夜が交差する時の空は最高だよ。
美歩と見たい。」

そう言った瑛士を今度は私が抱きしめる

「分かった。じゃあ。もう少し眠ろうね」

そう言って瑛士の瞼を閉じさせた
いつも寝る時間を削り仕事をしているであろう彼に少しでも休息の時間を与えたかったのと、瑛士の寝顔をもう少し見たかったから

瞼を閉じさせて、私はキスを落とす
そして

「おやすみ・・・」
と言って今度は自分から瑛士の側に擦寄った

そしたらぎゅっと抱きしめてくれて私よりもはるかに大きい体が私をそっと包んでくれて
今度は私が本当にすっと眠りに落ちてしまった
瑛士の寝顔を見たかったのに・・・・

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