好きだけじゃダメ?!


「部屋から出たら隠れてカメラ回しててください」

「本当に美歩ちゃんのOK確認しなくて良いのか?」

「いいの!確認したらOK出すわけ無いし」

「瑛士が良いなら良いけど後で揉めないか?」

「揉めても良いよ。きちんと説得する自信あるから」

これは、さっきメイクと衣装の着替えをしている時に交わした伊藤君との会話


俺本当に美歩にバレた時説得できるかな?!
でも、大っぴらにデートできるし

・・・それに美歩以外とキスするなんでもうイヤだからしょうがない

きっと俺も気持ち分かってくれるはず

だってようやく美穂は俺のものになったんだから

嬉しかった。俺を受け入れてくれて

もう、離さないと思った

キスもそれ以上ももう美歩としか出来ないんじゃなっかって思うほど彼女を愛しく思えた。

美歩もそう思ってくれたらいいな・・・なんて柄にも無く思ってしまうほど・・・


でも、部屋に帰ると仕事の資料なんて見てて

仕事にまじめな美歩だから仕方ないけど

俺でいっぱいにはなってくれないみたいで少し寂しく思えた

これが年上の仕事を頑張る女性の時間の使い方なのだろうか

年上と付き合うのは初めてじゃないけど、こんな独占力の塊みたいな俺になったのは初めてだから調子が狂う

このまま、また抱いてしまおうか?なんてこと頭によぎったけど

部屋の前にもう皆がスタンバっている

だから、美歩の手を力強く握って部屋を出た

俺って結構我慢強いらしい・・・なんて思いながら
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