好きだけじゃダメ?!
「今も二人っきりだよ」

突然言われてドキッとする

「あ・・・それはここの場所じゃなくて・・・
ほら、ここは一様仕事で皆も帰ったら居るだろ」

しどろもどろな俺の言葉に

「そっか」

って笑ってくれるからまた罪悪感が俺を襲う






しばらくすると空が白んできた

「もうすぐ朝が来るね」
遠くを見てポツリとこぼす

「そうだな」
妙な緊張感が俺を襲う


これが撮影だと知ったら本当に美歩は許してくれるだろうか・・・

俺もわがままで振り回すことを許してくれるのだろうか・・・

でも、もう後戻りは出来ない


「美歩・・・・俺は・・・最低だな・・・」

「・・・・なんで?」

「好きって気持ちできっと美歩を振り回す
でも、忘れないで。
好きって気持ちが大前提なんだ。」

言い訳の言葉を口にしながら美歩に顔を近づける

「忘れないで、私も瑛士が好きだよ」

そう言ってどちらからとも無く唇を合わせた
丁度その瞬間朝日が顔を出した


多分撮影は終了

でも、愛しさに狂った俺は唇を離すことなく唇の間を割って舌を絡ませる

「・・・んっ・・・」

止まらない俺のキスに声がかすかに漏れる

このままだと俺・・・・

そう思ってやっとの思いでキスを止めた
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