好きだけじゃダメ?!
-2-
それは突然に・・・
平和で忙しい日々が続くこと2週間
相変わらず瑛士は多忙で、私もその忙しさに気づかない程の仕事の量でこれは仕組まれてるんじゃないかと思うほどで
でも、それが案外良かったりしていた。
でも、その平和を揺らぐ出来事はすぐそこに迫っていた
「もしもし!!美歩!!私当たった!!!」
昼休みに鳴る携帯はたいてい瑛士だったのに今日は違っていた
「香織?!何が当たったの?」
私は何のことか全く分からず聞こえる香織の大音声に携帯を耳から少し離して聞き返す
「え!!!もしかして申し込まなかったの!!!?ファンクラブの旅行!!?」
あ・・・・
・・・・すっかり忘れていた
それは半年程前送られてきたファンクラブのお知らせ。
『この度、ファンの方々への感謝をこめての特別企画を計画しました』
そう始まった通知は、STOP!と行く1泊2日の旅行だった
内容はスキー、スノボーを一緒にしよう!って感じだったと思う。
一泊5万という高額だったのに応募者殺到したのだった。
もちろん私も応募した。
でも、私にはその当選の知らせは届いていない
「私は外れたかも」
「まだ分からないよ。私も今朝ポスト覗いたら入ってたの!だから今日ポストに入ってるかも!」
浮かれた香織の言葉に少し困ってしまった
実際、当たっても困る。
24時間瑛士と居れるのは嬉しい
でも、いちファンとして騒げる自信はない。
だから外れて欲しいと思ってしまった
「美歩と一緒に行けたらいいな~」
電話の向こうの香織の声はもう違う世界の妄想に入ってる
このままじゃ、昼休み終わっちゃうよ・・・
私は
「ごめん。昼休み終わっちゃうから夜電話する」
と言って返事も聞かずに電話を切った
相変わらず瑛士は多忙で、私もその忙しさに気づかない程の仕事の量でこれは仕組まれてるんじゃないかと思うほどで
でも、それが案外良かったりしていた。
でも、その平和を揺らぐ出来事はすぐそこに迫っていた
「もしもし!!美歩!!私当たった!!!」
昼休みに鳴る携帯はたいてい瑛士だったのに今日は違っていた
「香織?!何が当たったの?」
私は何のことか全く分からず聞こえる香織の大音声に携帯を耳から少し離して聞き返す
「え!!!もしかして申し込まなかったの!!!?ファンクラブの旅行!!?」
あ・・・・
・・・・すっかり忘れていた
それは半年程前送られてきたファンクラブのお知らせ。
『この度、ファンの方々への感謝をこめての特別企画を計画しました』
そう始まった通知は、STOP!と行く1泊2日の旅行だった
内容はスキー、スノボーを一緒にしよう!って感じだったと思う。
一泊5万という高額だったのに応募者殺到したのだった。
もちろん私も応募した。
でも、私にはその当選の知らせは届いていない
「私は外れたかも」
「まだ分からないよ。私も今朝ポスト覗いたら入ってたの!だから今日ポストに入ってるかも!」
浮かれた香織の言葉に少し困ってしまった
実際、当たっても困る。
24時間瑛士と居れるのは嬉しい
でも、いちファンとして騒げる自信はない。
だから外れて欲しいと思ってしまった
「美歩と一緒に行けたらいいな~」
電話の向こうの香織の声はもう違う世界の妄想に入ってる
このままじゃ、昼休み終わっちゃうよ・・・
私は
「ごめん。昼休み終わっちゃうから夜電話する」
と言って返事も聞かずに電話を切った