好きだけじゃダメ?!
は?はぁ~?!
呼寄せといて何なのよ!
社長でもないくせに。

私はもの凄く頭にきて

「何でも持ってる人は人を簡単に判断するんだね。」


「大きく出たね」

瑛士は笑うでもなく私をまっすぐに見る


「仕事はきちんと今までもこれからもやってきましたし、していくつもりです」


「そう。チャレンジもしないで今のところにしがみ付くだけってこと」


「違います!」


そう言った瞬間


瑛士立ち上がり私へと近づく


「だったら、その思いを形にして見せてみろ。
テストだ。あさって事務所の新人お披露目会がある会場作りをしてもらう。
その評判しだいで君の会社と契約する」


社長はやりなさい!と言わんばかりの目で私に訴える


正直会場作りに自信がなかった私を見透かすように

「自信がないなら帰ってくれて良いよ」


私を挑発する

「会場と予算を教えてください」

クスッと笑って瑛士は一冊のファイルを渡してきた



「明後日楽しみにしてる」

そう耳のとで囁き部屋を出て行った
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