逢えたから
家に着くまでの間、無言。
食事中、無言。(母さん達にかなり怪しまれた)
そして、おじいちゃんは風呂へ。
「……どー…しよ…」
いつ怒られるかびくびくしてたのに、おじいちゃんは怒るどころかこちらを見もしなかった。
でも少しも嬉しくない、それどころか…
そんなに悪いことだったのだろうか、僕は無意識だったからあまり自覚はないんだけど。
もう、話してくれないのだろうか。前のように。
どうしよう、どうしよう、どうすればいい?
僕はいつもどうしてた?
悪いことをしたときどうしていたんだ?
お父さんが怒って、お母さんが怒って、僕が…?
……僕は、ただそれを黙って聞いていて…「もういい」「わかったなら部屋にいけ」まで、ただじっと…
そういえば、二人とも一方的に怒っておわりだったなあ…
まあ僕が悪いから反論することもないけど、何一つ僕のことを聞こうとしなかったし。
それは僕にとって普通だったし、ただひたすらに時間が過ぎるのを待ってた。
まあ別にあの二人はどうだっていいんだけど。
しかしマズイ。こんなとき、どうすればいいんだ?
こういう相談はおじいちゃんに頼りきりだったから、まったくもって八方塞がりだ。
母さんに聞いたら「ほっときなさい、直るわよそのうち。」とか無責任な解答を寄越すに決まってるし、おばあちゃんは未知数だ、が何と言ってもあの母さんの母なんだ。
同じ解答かもしれない、いや…可能性は高い。
ああ、もう
「…どうすれば、いいんだよ…」
おじいちゃん…