アイシテル【小さな初恋+゚】
愛琉が振り返ってみると
「あ~いるっ♪今年1年よろしくね?」
そこには中学になってから転校してきたマナが立っていた。
マナは色白で背が高く、
目が大きくてとても美人だった。
クラスは違っていたが部活が
一緒だということもあり仲は良かった。
だが、里衣達と一緒にいて
アタシとの間には妙な壁があった。
どうやらマナとも同じクラスらしい。
「あ…よろしくね…!!」
「マナ、1人だから一緒に行動しようね♪」
マナは里衣達とクラスが違うため
アタシに話し掛けてきたという訳だ…
「そっか~あはは…こちらこそ…」
そんな曖昧なアタシの態度に
一瞬イラっとする様子を見せるが
すぐに笑顔で
「それじゃ~またね★」
と言って去って行った。
「まじありえなくない?!
何あの態度!!だから苦手なんだよね~」
そう言って梨央は眉間にシワを寄せた。
「だよね…まじありえない!
アタシも苦手だわ…」
そう言ってアタシも苦笑いした。