幸福な花嫁になる方法
しかし、それは、ずっと続きました。
相変わらず不動産屋からは連絡がなし。
裕とも散々話していたのですが、
「やっぱ、あの雰囲気素敵だよね」
私が、あのマンションに恋してしまったのです。
あ、そこ。
笑わないでくださいね?
白い床、素敵な照明。
やはりそこも二階だったけれど、
防音もしっかりしていて
セキュリティ設備もしっかりしてある。
夢見ちゃいますよ。
そんな私を見ていた裕が一言。
「よし、そこにしよう」
────はい?
戸惑う私を見て、裕は決意しておりました。