幸福な花嫁になる方法
 マンションの担当も試算してくれました。

まあ、ギリギリかな。

という程度で。


「いずれは家が欲しいんだから、家賃払うくらいなら一緒だよ」


けれど、それは裕が

多大な責務を一緒に背負うということ。


しかも、私の実家の近く。


裕の実家は同じ市内だけれど、

車でとばしても30分はかかるのです。


「いいの?後悔しない?」


私が買うわけではない。

彼の『財産』なのだ。


けれど、

「雪はここがいいでしょう?」


そうやって言われたら、

私は黙って頷くしかないじゃないですか。



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