1ページ完結短編集
僕とにゃー
ざぁーざぁー…
雨が降ってるなか、僕は傘をさしながら歩いていた。
ぴちょん…ぴちょん…
水溜まりに足が入るたびに音がする。
心地いい音だ。
子供の頃に長靴を履いてぴちゃぴちゃ歩いたもんだ。
そんな雨のなか、にゃーと鳴き声が聞こえた。
ざぁー…ざぁー…にゃー…ざぁー…
周りを見回すと、そこには子猫がいた。
おそらく捨てられてしまったのだろう。
僕の家では、動物は飼えない。
可哀相だな…
にゃーにゃー鳴く子猫をそっと抱き、「大丈夫だよ。いつか、優しい飼い主がみつかるよ。それまで我慢してなさい…?」
そう言って猫をダンボールに入れ、傘をあげた。
とても優しい飼い主に出会うことができるように願いを込めて。
数週間後、そこには子猫はいなかった。
拾われたのかな?
そう考えながら僕はその前を通りすぎた。
バイバイ…元気でね。子猫ちゃん
雨が降ってるなか、僕は傘をさしながら歩いていた。
ぴちょん…ぴちょん…
水溜まりに足が入るたびに音がする。
心地いい音だ。
子供の頃に長靴を履いてぴちゃぴちゃ歩いたもんだ。
そんな雨のなか、にゃーと鳴き声が聞こえた。
ざぁー…ざぁー…にゃー…ざぁー…
周りを見回すと、そこには子猫がいた。
おそらく捨てられてしまったのだろう。
僕の家では、動物は飼えない。
可哀相だな…
にゃーにゃー鳴く子猫をそっと抱き、「大丈夫だよ。いつか、優しい飼い主がみつかるよ。それまで我慢してなさい…?」
そう言って猫をダンボールに入れ、傘をあげた。
とても優しい飼い主に出会うことができるように願いを込めて。
数週間後、そこには子猫はいなかった。
拾われたのかな?
そう考えながら僕はその前を通りすぎた。
バイバイ…元気でね。子猫ちゃん