1ページ完結短編集
キラキラ
キラキラ光る丸いビー玉。
私はこのビー玉に思い出があります。
小さい頃、浴衣を着てお祭りに私は友達といきました。
そこで私が屋台をみていたら友達と逸れてしまったのです。
そのとき、後ろから優しい一人のお兄さんが声をかけてきました。
「お嬢ちゃん、どうしたの?迷子かな?」
私は涙声で、
「は、はい…。お友達とはぐれちゃったの…。」
お兄さんはにっこり笑って、
「そっか。それじゃあお兄さんが一緒に探してあげようか。」
私はぱぁーって嬉しくなりました。たぶん独りで淋しかったからでしょう。
お兄さんと手を繋ぎ祭会場を歩きました。
お兄さんは私にいろんな物を買ってくれました。
タコ焼き、わたがし、りんご飴、綺麗に光るブレスレット
そして、ラムネ
私はラムネを飲み終わってお兄さんに言いました。
「ラムネのビー玉って綺麗だね。透き通っていて心を見透かれるみたい。」
お兄さんは
「そうだね。そのビンかしてごらん?」
きゅきゅっ…ぽん
「はい。ビー玉。」
私は喜びました。
「わぁ、ありがとう!大事にするね。」
そうして、数時間がたったころ。
ひゅーどかん!ぱぁーん…ぱらぱら…
私は友達とではなくお兄さんと花火をみました。
おっきなおっきなまぁるい花。
綺麗で儚く散ってしまう。
花火をみるお兄さん
その横顔を見る私
なぜか心がキュンてしました。
この時間が終わらなければいいなと…。
名前も知らないお兄さんに私は恋をしてしまったのだろうか?
いや、ただ淋しかったからなんだろう。そのときはそう自分に言い聞かせてました。
花火が終わり、アナウンスが鳴ってるなか私は、
「あっ…」
「お友達?」
「うん…」
「よかったね。それじゃあ僕とはばいばいだ。」
「……」
私は手を離したくありませんでした。
「お友達が待ってるよ?さぁ、ばいばい。」
お兄さんは笑いながら手を振ってました。
私は半泣きでぐずりながら友達のもとへ行きました。
小さいキラキラの綺麗なビー玉をにぎりしめながら。
これが私の小さいくて短い初恋でした。
私はこのビー玉に思い出があります。
小さい頃、浴衣を着てお祭りに私は友達といきました。
そこで私が屋台をみていたら友達と逸れてしまったのです。
そのとき、後ろから優しい一人のお兄さんが声をかけてきました。
「お嬢ちゃん、どうしたの?迷子かな?」
私は涙声で、
「は、はい…。お友達とはぐれちゃったの…。」
お兄さんはにっこり笑って、
「そっか。それじゃあお兄さんが一緒に探してあげようか。」
私はぱぁーって嬉しくなりました。たぶん独りで淋しかったからでしょう。
お兄さんと手を繋ぎ祭会場を歩きました。
お兄さんは私にいろんな物を買ってくれました。
タコ焼き、わたがし、りんご飴、綺麗に光るブレスレット
そして、ラムネ
私はラムネを飲み終わってお兄さんに言いました。
「ラムネのビー玉って綺麗だね。透き通っていて心を見透かれるみたい。」
お兄さんは
「そうだね。そのビンかしてごらん?」
きゅきゅっ…ぽん
「はい。ビー玉。」
私は喜びました。
「わぁ、ありがとう!大事にするね。」
そうして、数時間がたったころ。
ひゅーどかん!ぱぁーん…ぱらぱら…
私は友達とではなくお兄さんと花火をみました。
おっきなおっきなまぁるい花。
綺麗で儚く散ってしまう。
花火をみるお兄さん
その横顔を見る私
なぜか心がキュンてしました。
この時間が終わらなければいいなと…。
名前も知らないお兄さんに私は恋をしてしまったのだろうか?
いや、ただ淋しかったからなんだろう。そのときはそう自分に言い聞かせてました。
花火が終わり、アナウンスが鳴ってるなか私は、
「あっ…」
「お友達?」
「うん…」
「よかったね。それじゃあ僕とはばいばいだ。」
「……」
私は手を離したくありませんでした。
「お友達が待ってるよ?さぁ、ばいばい。」
お兄さんは笑いながら手を振ってました。
私は半泣きでぐずりながら友達のもとへ行きました。
小さいキラキラの綺麗なビー玉をにぎりしめながら。
これが私の小さいくて短い初恋でした。