はなと不良クン

「葉菜ちゃん、やっぱり花井日向に追い掛けられたのね!!」


坂井校長はわたしの反応から花井くんにわたしが追い掛けられたと勝手に確信したようで、どこから持ってきたか分からないけど槍を出した。


「打倒・花井日向!!ね☆」


「『ね☆』じゃないですよ!!」


そんなのもった坂井校長が花井くんを襲ったら、花井くん死んじゃうよっ!!!!


「落ち着いて下さい、坂井校長!!第一にわたしは花井くんに追い掛けられていません!!」


今すぐにでも花井くんを探して槍で刺そうな坂井校長にわたしは叫んだ。

「わ、わたしは、花井くんが花を見て笑っていたのを見まして…」


思い出しただけで胸がドキドキしてきた…。

花井くんあんなに柔らかい微笑みになれるんだ…。